製品の特徴

全体的にスポーティーな車が特徴である。BMWブランドの乗用車の駆動方式は、いずれもFRもしくは、それをベースとした四輪駆動(通称xDrive)であり、現在までFFの市販車はない。ただし、FFの研究開発そのものは行われており、その技術はローバー・75、およびミニに生かされている。

また、エンジンについても直列に拘ると共に、ハンドリングにも拘りがあり、バッテリーをトランクルームに配置するなどの努力をし、前後加重を50:50にしている。

デザインとしては、丸形四灯式(そもそもは二灯式+補助灯)のヘッドランプとキドニーグリル(kidney = 腎臓)と呼ばれる独特の形状をしたグリルをもつフロントマスクが特徴である。キドニーグリルは、1933年に発表されたBMW初のオリジナル車「BMW303」から採用され、イソのライセンス生産である「イセッタ」、及びその派生車である「600」、同じく空冷フラットツイン リアエンジンを搭載した「BMW・700」、BMW325(1937-1940年)を除いた全てのモデルに使われている。

1992年から2009年まで、デザイン部門のチーフはアメリカ人デザイナー・クリス・バングルであった。初代X5シリーズ以降に発売された全ての新型車のエクステリアデザインを担当していた。

フォーマルサルーンである7シリーズ の新型車のデザインがあまりにも奇抜であったため、「バングルは、BMWを潰すためにメルセデスが送り込んだ刺客だ」などといった、保守的なデザインを好むユーザーから、多くの批判が寄せられた(もっとも実際にBMWのデザインを行っているのがクリス・バングル1人というわけではなく、例えば現行の3シリーズであるE90のエクステリア・デザインは、永島譲二の手によるものである。現在のBMWのデザインの方向性を定めていたのがクリス・バングルであるといえよう)。

結果的に、先進的なデザインは他メーカーに大きな影響を与え、BMW車の販売台数に寄与したことから、そのデザイン的な評価が高まっている。2009年のクリス・バングル退任後は、アドリアン・ファン・ホーイドンクが後任となっている。

過去の製品はメルセデスと比較した場合、新機軸や電気仕掛けを好み、それがトラブルの基となりやすいこと、部品の交換周期がやや短いことなどの傾向があった。しかし、2002年位からデビューした車は日本人が開発の一翼を担っていると言うこともあり改善が見られるが、これはフェラーリなど欧州車全般に見られる流れである。

BMW

種類 AG(株式会社)
本社所在地 ドイツ
バイエルン州ミュンヘン
設立 1917年
業種 製造業
事業内容 乗用車の製造・販売等
代表者 最高経営責任者(CEO) ノルベルト・ライトホーファー
売上高 560億ユーロ
従業員数 107710名(2007年時点)
主要子会社 ミニ、ロールス・ロイス